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オマーンオフィオライト及び深海掘削サイト1256の最上部を構成するオフリッジ巨大溶岩の岩相,全岩化学組成,鉱物組成および組織を解析し,巨大溶岩流の定置過程とマグマの成因について考察した。巨大溶岩流は低噴出率の噴火によって水底パホイホイ溶岩からなる複合溶岩流として流下し,ローブの融合が進んだ高温の溶岩体中心部では,後から噴出した溶岩が未固結の中心部に貫入し,内成的に溶岩流が成長する。噴火中にマグマ組成が変化し,マグマ混合が起きている。大洋島玄武岩とエンリッチした中央海嶺玄武岩(EMORB)の中間的...
オマーンオフィオライトのV3溶岩原は少なくとも上下2枚の溶岩流からなり,基本的な構造は陸上の洪水玄武岩に類似し,塊状コアが上下の柱状節理の発達したクラストに挟在する。V3溶岩は噴出初期に未分化な溶岩を流出し,クライマックスに分化した溶岩を流出し,噴火末期にかけて再び未分化な溶岩を噴出した。供給岩脈から6.0 km地点の層序方向の下部溶岩流の組成変化は内成的な成長で説明できる。一方,上部溶岩は順次溶岩ローブが累積・溶結して形成された。
オマーンオフィオライトのシート状岩脈群の石基鉱物粒径の層序変化をもとに拡大軸直下における上部地殻の温度構造を推定した。マグマのリキダスを1150℃,シート状岩脈群最上部の平均温度を100℃と仮定すると,母岩温度は噴出岩層/シート状岩脈群境界からの深さ570mで180℃,990m で最高温度670℃,シート状岩脈群/上部ガブロ境界で530℃であった。また,シート状岩脈群下部330m の地温勾配は最大1.7℃/m と推定された。