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トーマス・マンの『魔の山』(1924)は、ひとりの青年がスイスのダヴォースの結核療養所で七年間を過ごす話であるが、マンは1939年アメリカのプリンストン大学の学生に向かって自作について語っている。この「『魔の山』案内」と題した講演においてマンは、この小説が「二重の意味で時の小説(Zeitroman)である」(XI, 611)1)と言う。すなわち、第一には第一次世界大戦前のヨーロッパの精神状態を描き出すという意味で時代小説(Zeitroman)であり、第二には「純粋な時」そのものを対象としていると...